矯正治療の期間と流れ
矯正治療期間
矯正治療は、小臼歯などを抜くかどうかで治療期間が大きく変わります。小臼歯を抜歯する理由は、口元をひっこめたりやスペースを作るためです。非抜歯治療の場合は1~2年、抜歯治療の場合は2~3年の方が多いです。
※治療の難易度によっても変化します。長引いてしまう場合は、その理由と期間を改めてご説明。納得できる結果を得られるよう、治療を進めてまいります。
■ 精密な検査と診断で治療方針を決定
■ 効率のよい治療を行うための装置
■ 治療の流れ
精密な検査と診断で治療方針を決定
精密検査では、パノラマレントゲン、セファロレントゲンによる基本的な矯正治療の分析に加えて、歯科用CTによる3次元分析を行っています。2次元のレントゲンではわからない問題点を見つけて、小臼歯抜歯に伴うリスクを評価し治療方針に役立てます。
診断では、患者様の主訴の改善を念頭にして治療方針を話し合います。リスクが大きい場合には、矯正治療自体を中止する場合もあります。
効率のよい治療を行うための装置
◆歯根連動デジタルセットアップとインダイレクトボンディング
口腔内スキャナーのデータと歯科用CTのデータを専用ソフト上で統合して、歯冠と歯根が一体となった「歯根連動デジタルセットアップモデル」を作製します。歯根の方向を正確に把握した、安全で精度の高い治療結果を予測することができます。
このデータから最適に設計し作製されたブラケットを、インダイレクトボンディングと呼ばれる手法で、それぞれの歯の最適な位置に装着します。これにより、ワイヤーの調整回数を減らすことができ治療期間の短縮につながります。
*生体の反応にはデジタルで予測できない部分がありますので、短期間の治療を約束するものではありません。
◆セルフライゲーションブラケット
従来の矯正装置は、ワイヤーとブラケットをきつく固定し、強い力で歯を動かしていました。しかし、これでは歯が動きにくいうえ、強い痛みが出るといった課題がありました。
そこで考えられたのが、「セルフライゲーションブラケット」という矯正装置です。これは歯をスムーズに動かせるように設計されており、キツイ締め付けもありません。そのため、やさしい力で歯を動かすことができ、矯正中の痛みを軽減できます。
高津矯正歯科では、これら最新ブラケットを用いながら、効率の良い治療をご提供しています。
治療の流れ
患者様一人ひとりに合わせて、効率のよい治療を行なうために。当院ではきめ細かな検査・診断を経て、歯を正しい位置に導いていきます。
1.初診相談
初診の患者様は、口腔内写真を撮ります。現在抱えている歯の問題やお悩みを問診し、視診・触診させていただきます。その上で歯科医の立場からアドバイスをいたします。
2.検査
口腔内スキャン、歯科用CT、パノラマレントゲン、セファロレントゲン、顔貌写真など、治療方針の決定に必要な情報を収集し、分析します。また、虫歯・歯周病などの検査も行ないます。
3.診断・インフォームドコンセント
検査によって収集した情報を基に治療計画を検討。予想される治療期間や矯正歯科治療に伴う諸費用について説明を行います。その後、患者様の同意を得た上で治療開始となります。
4.治療開始
治療方法が決定してから最終的な治療計画を立て、本格的な治療を開始します。この間、4週間に1回くらいのペースで通院が必要です。また、治療開始時期は、装置を装着するまで1~2週間ごとに通院していただくこともあります。
5.保定
まだ安定していない歯が元の位置へ戻るのを防ぐために、リテーナー(保定装置)を使用します。1年目は24時間、2年目は12時間、3年目は寝る時間と徐々に時間を減らしていきます。
半年から1年に1度の間隔で来院していただき、定期検診を行います。